<応用行動分析(ABA)に関するご質問>
※年齢が小さいときに始めた方がよいのですか? ➡回答 2~3歳で始めるのが、最も効果が高いという報告があります。 ただし、行動を変えていくというABAの効果は、子どもも大人も、障害があってもなくても、すべての人に有効と考えます。 音声言語を獲得する可能性は小さなお子さんの方がありますが、大きくなってからも絵カードを使ったコミュニケーションなど代替手段によるコミュニケーションは獲得することが可能な場合が多くあります。
※犬の調教のようだ。勉強を頑張らせるやり方だと聞いたことがあります。実際どうなのでしょう? ➡回答 実際、ABAの手法はハトや犬などの動物にも効果があります。そうした動物を使った基本的な研究から発展し、人間に応用されてきた歴史があります。だからといって、人を動物のように扱う非人道的な介入ではまったくありません。 人は自分にとってメリットがある行動を多くとります。大人も同じです。 そのため、ポイントカードや、セールの案内など世の中は私たちがメリットを感じて、購買行動を増やす働きかけにあふれています。 お子さんが新しいスキルを身につけるための行動を増やすとき、そのメリット(ご褒美)はお菓子や、おもちゃであったりします。もちろん、ほめられるだけで喜びを感じ、それがメリットになり学習が進むのであればよいですね。しかし、ホサナに通ってこられるお子さんたちはそれだけでは難しい場合が多いのです。 例えば、物の名称を、ご褒美を使いながら覚えたとしましょう。以前は意味の分からなった絵本がわかるようになってくると、今度は絵本を見ること自体が楽しくなっていきます。そうなるとご褒美がなくても絵本を通じて他者と会話することができるようになっていき、物の名称はもっと自然に覚えることができるようになっていくでしょう。 そのように、ご褒美や活動を意図的にコントロールしながら、よい行動を増やし、不適切な行動を減らしていくのが応用行動分析の考え方による療育です。
※障害(または特性)は治りますか? ➡回答 ABAの考え方で早期療育を受けても特性は残ると思われます。 トレーニングの結果、特性は残っているけれども、一見定型発達といわれる人と区別がつかない状態になる可能性はあります。 しかし、本人が持っている障害の重さによっては、それも困難な場合が多くあります。 生活における、本人および周囲の人の困り感を少なくすることは全員について可能と考えます。
※ABATという資格を聞いたことがないのですが、とのような資格ですか? ➡回答 ABAT( Applied Behavior Analysis Technician)は、日本語では応用行動分析技術者 とされます。 アメリカのABAサービスを提供する専門家の国際資格認定機関であるQABA(Qualified Applied Behavior Analysis Credentialing Board)が認定する資格です。 QABAはABAのなかでも、自閉症とその関連障害 に対するABAサービスを提供する能力について認定しています。 もう1つ、BACB(Behavior Analyst Certification Board)というABAに関する認定機関があります。こちらは自閉症などの分野に特化せず、ビジネスやスポーツなどあらゆる分野で応用可能なABAサービスを提供する能力を認定しています。 これまで、日本ではこのBACBが認定するRBT(Registered Behavior Technician;認定行動技師)の方が認知されている傾向にありました。しかし、BACBの認定資格は今後日本に居住しながらの更新が困難になることから、QABAの資格を取得する人が国内では増えてきています。 ちなみに、当教室のスーパーバイザーが保有するBCBA(The Board Certified Behavior Analyst®;協会認定行動分析士)は、BACBが認定する上位の資格です。
<レッスンに関するご質問>
※レッスン中、保護者は一緒にいる必要がありますか? ➡回答 ずっと同席いただく必要はございません。ただし、お子さんの様子によっては近くにいていただくことをお願いする場合がございます。また、ご家庭で日々の生活の中でできそうなことをお伝えするために一部同席を提案する場合もございます。
※対象年齢は何歳~何歳ですか? ➡回答 1歳~6歳です。 7歳を超えて、自分や他者を傷つける行為、破壊行為等がある場合、セラピスト1名で安全が確保できない可能性が高いことが理由です。 ご家族のご理解が得られ、かなり根気の必要な支援となることをご理解いただける場合には、ご相談内容によってお受けする場合がございます。詳しくは直接お問い合わせください。
※なぜ、週2回が基本なのですか? ➡回答 週1回では、新しいスキ ルを身につけることが困難だからです。 北米ではお子さんによっては週5日セラピストが訪問することをと比較すると、本来それでも不足と考えています。 ただし、ご家族の協力体制や、お子さんの状態によっては1回の時間を短くする、頻度を週1回にするなどの対応を取らせていただく場合がございます。
※使用する教材や、おもちゃなどはすべて教室が用意するのですか? ➡回答 基本的には教材とおもちゃ類は教室ですべて用意いたします。 ご自宅に訪問して行う場合は、より適切なおもちゃなどがある場合はお借りすることもございます。 飲食物を使う場合には、ご家庭から用意してきていただきます。
※保育園・幼稚園の帰りに利用できますか? ➡回答 ご利用いただけます。 しかし、年齢の小さなお子さんの場合は午後の方が集中力がおちてきやすいため効果的ではありません。 お子さんの睡眠の状況や、体力などと合わせてご検討いただきたいと思います。
※自宅で利用する場合、訪問可能な範囲はどこですか? ➡回答 長野市平林の教室より、車で40分程度の範囲とさせいただいております。 教室の込み具合などにもよりますので、詳しくは直接お問い合わせください。
※家でも何か、療育をする必要があるのですか? ➡回答 お子さんと、ご家族の状況によります。 できる限り、日常で自然なかかわりの中でできる事をお伝えしていきます。 お子さんとご家族のストレスが少なく、適切な方法で、より集中的なレッスンが家庭でも可能と判断される場合には、状況を確認しながらご家庭でもお願いすることがございます。
<その他サービスに関する質問>
※支払方法は、何が利用できますか? ➡回答 レッスン料につきましては、銀行振込もしくは現金支払いでお願いしております。 初回評価のみ、当日現金でのお支払いをお願いしております。
※保育園・幼稚園、児童発達支援事業所などと連携してもらえますか? ➡回答 積極的に連携させていただきます。 保護者様のご希望があって、通園先など先方の許可があれば、文書・電話・直接訪問などの形式で連携させていただきます。
※保護者が外部の研修を修了した場合、割引もあるとありますが具体的にはどのような内容ですか? ➡回答 次のうちのいずれかに該当した場合に、各修了証をご提示いただきますと、レッスン1回につき1,000円を、毎回割引いたします。 ①Together合同会社の提供するABA資格取得セミナーのうち、40時間講習を修了している。 こちらは、比較的ABAに馴染みのない方でも学び始めることができると思われます。 ②NPO法人つみきの会が提供する、ABA支援者養成講座を修了している。 こちらは、研修内に実技が含まれます。 ③一般社団法人アジア・パシフィクABAネットワークが提供する、ABAT-RBT100時間+コースを修了している。 期間が長く、提出課題も多くある比較的難易度は高いコースだと思われます。 *①~③のいずれも、コースを修了するのみでは資格を取得することはできません。 下記に 各団体の該当ページのリンクを貼らせていただきます。 なお、③につきましては当教室のスーパーバイザーを派遣いただいている団体です。①、②につきましては当教室とは関係がございませんのでご承知おきください。
<各団体の研修該当ページへのリンク>
※なぜ保護者が外部の研修を修了することで、割引されるのですか? ➡回答 保護者の方もABAの基本的な知識をお持ちいただくことで、お子さんが一貫した対応を受けることができ、高い効果をもたらすことが期待できるからです。 アメリカなどでは、各個人が加入している保険によって、自閉スペクトラム症のお子さんのABAセラピーの費用が支払われます。しかし、その条件には保護者が一定の指導・研修を受けることも含まれています。 同じように、当教室でも保護者の方が一定の知識を持つことは非常に重要と考えているために、割引制度をご用意しております。